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送風機(ターボファン)用防音カバーの納入事例
東北地方 某公共下水浄化施設の送風機設備向けに、送風機用防音カバーを納入しました。
- 対象機器:送風機(ターボファン)
- 寸法:幅1.45m×奥行き2.2m×高さ1.7m
- 目標騒音レベル:機側1m点にて85dB以下
今回の騒音レベル規制値は、防音カバーの外に並べて設置されるファン用モーターの騒音レベル82dBを含んだ状態での目標騒音レベルのため、防音カバーの透過音も騒音レベル82dB以下とする設計です。(騒音レベル82dBが2つでの合成音が85dBとなります。)
本防音カバーの正面には、配管貫通口(200A)と点検扉(防音扉仕様、600W×1300H)、および換気ルーバーがあります。
送風機用防音カバー右側面
防音カバーは密閉された空間となるため、そのままではカバー内部の温度がどんどん上昇してしまい、防音カバー内部の機械の故障につながりかねません。本防音カバーは大きな発熱源であるモーターが別置き型ですが、流体やファン本体の放熱があるので、冷却換気が必要です。
本カバーでは、正面と左右の計3か所に換気ルーバー(□300)を設置し、自然換気を行うようになっています。
送風機用防音カバー背面
背面は、防音カバー下部が送風機本体の形状に合わせて切り欠いてあります。ファンの軸部の貫通は、ファン設置後にボルト固定ができるカップリングカバーで取り合います。
また、配管の配管貫通口(25A用×3箇所、80A用×1箇所)は、各配管の寸法に合わせたふさぎ板をボルト固定する形になっています。
送風機用防音カバーの背面・左側面コーナー部
防音カバー左側面には、点検扉(350W×1300H)と配管貫通口、換気ルーバーがあります。送風機とモーターをぎりぎりの寸法で囲むため、本カバーは内部に人が入って作業を行うことを想定しておりません。そこで、必要な場所に、必要な数の点検扉を設置しています。
送風機用防音カバーの各種付属品
今回の付属品は次の通りです。これらを段ボール箱に入れ、防音カバー本体と共に出荷します。
- パネル同士の接続部や配管貫通口などに用いるパッキン
- 防音カバーを基礎に固定するコンクリートアンカー
- 現地補修(タッチアップ)用塗料およびハケ
- コーキング材
送風機用防音カバーの荷姿
製品の出荷にあたり、防音カバー本体をビニール養生しました。
本カバーはパネル式ですが、比較的小型のため、仮組みの状態で天井面の4箇所の吊り金具により吊り上げ、トラックで輸送しました。