ターボブロワ用防音カバーの納入事例

東北地区 某公共施設のターボブロワ用防音カバー(防音ボックス)を納入しました。

ターボブロワ用防音カバー正面
  • 対象機器:ターボブロワ
  • 寸法:幅1450×奥行き2200×高さ1700
  • 製品重量:1100kg騒音レベル
  • 目標値:機側1m点にて騒音レベル85dB以下

対象となるブロワの発生騒音は騒音レベル129dBであり、遮音性能は騒音レベル47dB以上と、高い性能の御要求でした。このため、外部との各取り合い部は遮音性能の高い構造としています。モーターは、ブロアより500mm高い基礎に別置きされています。そして、防音カバーを貫通するシャフト(回転軸)を介してブロアを駆動する形式です。基礎の工程差に対して、防音カバーの一辺を短くすると共に、シャフト用貫通口を設けました。

ターボブロワ用防音カバー背面

背面には流体入口側の配管貫通口φ250と点検扉(幅600×高さ1300)、吸気用換気ルーバーがあります。対象流体の温度が比較的高く、配管貫通口の遮音には耐熱パッキンを使用しています。

ターボブロワ用防音カバー左側面

左側面にも点検扉と吸気用換気ルーバーがあります。換気ルーバーの寸法は幅300×高さ300、構造は内部からの音漏れを防ぐ消音構造となっています。写真では見えませんが、天井部には排気用換気ルーバーを装備しています。

ターボブロワ用防音カバーの右側面

右側面には流体吐出側の配管貫通口φ200(耐熱パッキン付)と幅300×高さ300の吸気用換気ルーバーがあります。本防音カバーの固定は、コンクリート基礎に対しアンカーボルト(M16)6本にて行います。パネル下部の小さな切り欠き部分に、アンカーボルト固定用の金具が付いています。

ターボブロワ用防音カバーのカップリングカバー外面

各貫通部には防音カバーの下端より開口を設けて、ブロア設置状態での防音カバーの着脱を可能にしました。防音カバー設置後に、貫通物の下側や周囲の開口部には高い遮音性能を持たせたカバープレートをボルト止めします。

この構造により、防音カバーの必要遮音性能を確保すると共に、後日の防音カバー取外しも可能とします。正面のモーター駆動軸用カップリングカバーは上部内外面が各1個、下部が1個の計3個の部品で構成されています。

ターボブロワ用防音カバーのカップリングカバー内面

カップリングカバー内面の様子です。カップリングカバーはモーターとターボブロワを繋ぐシャフト部を覆うもので、内部からの音漏れ防止と現場での危険防止用を兼ねています。

ターボブロワ用防音カバーの点検扉開放時

点検扉の開放時の様子です。点検扉の内部は壁面内部と同じ吸音仕様になっています。また、扉の四方からの音漏れ防止のため密閉性の高いローラー締りハンドルを採用しています。