ガスエンジン排気サイレンサの納入事例
北陸地区 某ガス会社のコンプレッサー室に設置されたガスエンジンの吐出音対策用として、ガスエンジン排気サイレンサ(消音器)を納入しました。
- 型式:HC2R・H-3501
- 流体:ガスエンジン排ガス
- 流量:4795Nm3/h(定格)
- 温度:460℃
- 減音量:20dB(A)
- 圧力損失:0.98kPa
今回のガスエンジンの騒音は低~中周波数音域が大きくなっており、特に80Hzが目立っていたため、本サイレンサは80Hz付近の周波数への対策を強化しました。
写真は、工場からの搬出の様子です。トラックの荷台に積まれた状態です。
消音構造は、吸音材を充填した吸音部と共鳴機構の組み合わせとなっています。
写真は、現地プラントの架台に本サイレンサのブラケットがボルト固定された様子です。
本サイレンサの原型は、フジイサウンドテクノの標準消音器HCR型およびHCR-A型です。両タイプとも今回のサイレンサと基本構造は同じですが、中低音の強化対象の周波数が異なっています。
本サイレンサは両タイプの特徴を組み合わせて、今回のガスエンジンの騒音を的確に消音するように設計した特注品です。
写真は、プラント建屋の屋上から見たサイレンサ上部の様子です。
本プラントでは、排ガスをサイレンサ上部の吐出口から直接大気に放出することはせず、配管を伸ばして放出の向きや位置が調整されています。
写真中央がサイレンサです。左手前の閉止フランジ付きの配管は別系統です。
地上の道路側からサイレンサを見上げると、吹き出し口が見えにくい位置となっています。このような配慮も、騒音対策の一つとして有効です。
写真右側のS字状の配管は、上と同じで別系統です。