蒸気安全弁消音器の納入事例

近畿地区 某公的機関の技術実証研究で使用される蒸気設備の騒音対策用として、蒸気安全弁消音器を納入しました。

  • 型式:BOC-600F
  • 流体:蒸気
  • 流量:最大3.7t/h
  • 減音量:敷地境界にて55dB(A)以下
  • 数量:1基
蒸気安全弁消音器の入口ノズル側

本消音器は主に蒸気安全弁用として用いられますが、流量の少ない放蒸ライン用との兼用となっています。安全弁2系統の80Aと放蒸ライン1系統の80Aの入口ノズル、及びドレン用の20Aのノズルが設置されています。

蒸気安全弁消音器の4つのフランジ

本消音器の80Aの入口ノズル3本は、消音器に接続されるプラント側の配管の熱伸びを吸収するため、ノズルの長さが伸縮する「伸縮継手」構造となっています。一方20Aのドレンノズルは熱の影響を受けにくいため、短管にフランジが付いた通常の構造としています。

蒸気安全弁消音器の付属品

消音器の付属品として、タッププレート及びライナーを納入しました。写真上側、シルバー塗装のタッププレートには、あらかじめ全ネジボルトが溶接されています。プラントの架台に対し、先ず消音器のブラケット位置に合わせてこのタッププレートを現場で溶接し、その上に消音器を乗せナットで固定する、という据付方法となります。

写真下側の赤さび色塗装のライナーは、切欠きの入った薄板です。消音器据付時の水平の調整のため、必要に応じてタッププレートと消音器のブラケットとの間に挟み込んで使用するものです。