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CO2パージ用消音器の納入事例
中部地区 某炭酸ガス製造メーカーにおけるCO2放出時の騒音対策用として、CO2パージ用消音器(サイレンサー)を納入しました。
- 型式:BC-600S
- 流体:CO2(炭酸ガス)
- 温度:-57℃
- 流量:12.5Nm3/cycle
- 減音量:1000Hz 25dB
- 数量:1基
CO2パージ用消音器の入口ノズル側
本消音器は既設のサイレンサーの更新用のため、フジイサウンドテクノの標準サイレンサーとは構造が大きく異なります。
本体一段目は丸型で、100Aの入口ノズルと20Aノズルがあり、上部は角丸で形状が角型に変わります。二、三段目は吸音部で角型です。
吸音部は内部点検のために左右2分割に分解できる構造となっています。更に吸音部の上に角ダクトが2段乗り、エルボと吹出口が取り付きます。
CO2パージ用消音器の架台
入口部は架台に乗せます。出口側にはダクトが付くので、架台を含めた組立高さは7150mmと高く、納入先工場の屋根を貫通する高さとなっています。
これは吹出し口を屋根の上までもっていき、炭酸ガスを安全に屋外に放出する目的の処置です。
CO2パージ用消音器のダクト
本消音器はCO2(炭酸ガス)をタンクなどから大気に放出する際の騒音低減に用いられます。
このとき、流体温度はマイナス57℃前後と低くなるため、消音器とダクトの材質は全てSUS304となっています。ちなみに、上の水色の架台はSS400製とし、コストを抑えました。
CO2パージ用消音器のフード先端部
お客様のご要望により、上部の排気ダクトの接続フランジは溶接をせず、現地溶接のルーズフランジとしました。これは、既設工場の屋根の貫通口を極力小さくするためです。また、フード先端部は屋外となるため、防鳥・防虫金網として線径φ2.0、40メッシュのSUS金網を取り付けました。