Contents

消音器(サイレンサー)の防音ラギングの納入事例

大阪地区某社の自家発電設備において、屋外設置の大型ルーツブロワ用消音器(サイレンサー)の納入と、そのサイレンサー及び接続配管に対する防音ラギング工事を行いました。

対策前の「消音器周辺の騒音」

対策前

大型ルーツブロワ吐出用消音器の本体はタンクのような形状で、2系統が並んで設置されています。

対策前の騒音は次の通りです。

  • 測定点:地上1.2m点
  • 騒音測定値:MAX82dB(A)

消音器への防音ラギングの施工

遮音シート

防音ラギングは、騒音の特徴や目標とする減音量に応じて施工範囲や施工要領を検討します。

今回は大きな遮音性能が必要なため、ラギング仕様は遮音シート(写真)と吸音材、外装材の組み合わせとしました。

遮音シート取り付け

まず防音ラギングの1層目として、消音器本体に遮音シートを取り付けました。

吸音材取り付け

次に2層目の吸音材です。

写真のように、今回採用した吸音材は、配管保温用としても一般的に用いられるロックウール(80kg/m3)です。

消音器本体への吸音材施工

吸音材はブランケット状の柔らかい形状を使用しました。
消音器本体胴部に巻き付けた吸音材は、今回は主に番線で固定しています。

エルボ管への吸音材施工

また消音器の側面やエルボ管へは、接着剤なども併用しています。

カラー鉄板による板金施工

3層目は外装材として、カラー鉄板で覆います。

板金施工

外装材は、吸音材の保護だけでなく、騒音を遮断する効果もあります。従って、吸音材を取り付けた個所全体を覆うように取り付けています。

対策後の「消音器周辺の騒音」

対策完了状態

遮音シート+吸音材+外装材 を隙間無く施工して、工事が完了しました。

対策後の騒音は次の通りです。

  • 測定点:地上1.2m点
  • 騒音測定値:MAX58dB(A)

この対策により 24dB(A) の騒音低減を図ることが出来ました。