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発電機用大型防音カバーの納入事例
バイオマス発電プラント向けとして大型の防音カバー(防音エンクロージャー)を設計・製作しました。本防音カバーは「発電機」や「蒸気タービン」などの設備を一体で格納できるサイズです。パネル式で、内部設備の定期点検時に、部分解体が可能です。
- 設備寸法:12m×20m×6.8m(排気筒1.25m高)
- 減音量:25dB(騒音レベル)
- 設置場所:屋外
発電機用大型防音カバーの消音器と排気筒
発電機や蒸気タービンの冷却は、換気扇による強制換気で行います(空冷式)。プラントの近くに製鉄所があるため、吸込口に防塵フィルターを設けた強制吸気で、防音カバー内への鉄粉侵入を防ぐ構造としました。
[左写真:防塵フィルター装備の防音カバー吸入消音器と吸気扇]
排気は6ヶ所の排気筒から行います。積雪地帯の「70cm積雪対応」として、排気口を屋根上1.25m高さとしました。[右写真:防音カバー屋根上排気筒]
発電機用大型防音カバーの骨組と外観
本カバーは、内側に骨組を設けてパネルを取り付ける「パネル取り付け式」を採用。これにより、内部機器の定期点検時には、必要な開口を、部分解体で設置することができます。
防音カバーの「屋根パネル」と「壁パネル」は、着脱可能式
防音カバーの「屋根パネル」と「壁パネル」は、着脱可能式です。写真は、屋根パネルの部分取外し中の状況です。
大規模保守時に必要となる「大型部材搬出入」にも対応
発電機やタービンなどの大規模保守時に必要となる「大型部材搬出入」にも対応しました。防音カバーの「屋根面積の約7割」と「一部の壁面」の部分的な解体が可能です。
発電機用大型防音カバーの大型開口
本防音カバーでは、タービン蒸気主導管(直径4.1m)用の開口を、パネルで構成しました。
導管に接する部分は鋼板1枚構造として、設置時の現合での加工にも対応しました。