タービンバイパス変換弁の騒音調査と対策の納入事例
関東地区 某社製紙工場内に設置されたタービンバイパス変換弁について、騒音の調査と対策を行いました。調査結果に基づき防音カバーを設計・設置し、騒音問題を解消しました。
騒音調査は、タービンバイパス変換弁の近傍や接続配管、敷地境界線について行い、騒音発生状況とその伝播状況を確認しました。
- 騒音源: タービンバイパス変換弁、配管
- 流量: 79t/h
- 運転条件: バイパス時 9.8→3.7MPa
変換弁の横1m点での騒音レベルは 109dB(A) でした。騒音の特徴として、特に人間の耳にうるさく聞こえる1kHz以上の高周波成分が大きくなっていました。また敷地境界では 60dB(A) であり、変換弁横と同様に高周波成分が大きく観測されました。
最大の騒音発生源である変換弁の透過音を抑える防音カバーを設置しました。変換弁の設置状況に関する図面が無かったため現物を採寸し、カバーの設計を行いました。カバー本体のパネルは工場で製作し、また配管貫通部の塞ぎ板は材料を用意して現地加工を行いました。
尚、防音カバーの詳細は 『 納入事例 タービンバイパス変換弁用防音カバー 』 も合わせてご覧下さい。
カバー設置後は、変換弁横の騒音レベルが 94dB(A) まで低減されました。また敷地境界では高い周波数成分を中心に騒音が低減され、騒音レベルは 54dB(A) となり騒音規制値を満足しました。尚、騒音測定は暗騒音の低い夜間に行っています。